塾長からの長いあいさつ(指導理念に代えて)
私はこの塾で2つの変化を生徒に起こしたいと願っています。
一つは、生徒が正しい学習法を知り、正しく学力を伸ばしていけるようになることです。
私が塾の講師を始めて驚いたのは、生徒の学習時間の差です。ただしこれは学習時間が長い方が良いという意味ではありません。無為に時間を掛け過ぎている生徒が多いという意味です。そして勉強に時間を掛け過ぎている生徒たちは、代わりに色々な時間を削っています。部活動や趣味、娯楽の時間などです。「学生の本分は勉強だ」とはよく言われる言葉ですが、社会では既に勉強だけできる人間は必要ないという時代になっています。多感な学生時代ほど、自分の興味・好奇心に従って様々な経験を積むべきなのです。
近年スポーツではトレーニング理論の発達により練習内容が大きく変化しています。しかし勉強については学校・塾・予備校から大量の課題が出されることはあっても、トレーニング理論に基づいた学習法が指導されることはほとんどありません。大半の生徒は「勉強の出来は学習時間かカリキュラム、あるいは才能によって決まる」と思い込んでいます。そうではありません。学力が伸びる生徒と伸びない生徒の違いは、単に理に適った学習法を採っているかどうかです。正しい学習法を知れば、勉強時間を大幅に減らすことができます。学業を、部活動・習い事・趣味と両立するというのは実は誰にでも可能なことなのです。その意味で私たちは生徒たちに正しい学習法を伝えたいと思っています。正しい学習法を知ることで、学力をつけ、さらに勉強以外のことにも意識を向けることができるようになることが私たちの望む一つ目の変化です。
この時点で既に長いのですが、私にはもう一つ、生徒に起こって欲しい変化があります。それは「自分にはなんだってできる」と思えるようになることです。生徒たちと話をしていると、その多くが自分の可能性を見限りすぎているように感じます。そしてその原因は「できる人は特別な力を持っているのだろう」という認識からきています。しかし既に上で述べたように、できる人は正しい学習法を採っているに過ぎません。これは勉強に限らず、何かを習得するという行為すべてに共通することです。やり方を変えれば必ず成果も変わります。当会では勉強を通じて生徒にそのことを実感してもらい、「だったら今まで諦めていた〇〇も、やり方次第でできるかもしれない」と思えるようになって欲しいのです。
これが私の望む二つ目の変化です。
勉強を通じて自分の可能性に気づき、世界を大きく広げて欲しい。
これが当会の指導理念です。
塾長プロフィール
西富 翔唯(にしとみ かい)
兵庫県立大学工学部応用物質科学科卒
学生時代に自ら塾を設立(現在は閉校)、大手塾講師や家庭教師の経験を経て現在指導歴10年。
中学・高校時代は大の勉強嫌い。いかに少ない労力で点数を取るかに情熱を注ぐ。
講師となり認知心理学を学ぶことで自身の学習法を科学的な面からブラッシュアップ。
勉強が苦手な生徒には「1問の解法ではなく、学び方自体を教える」ことをコンセプトに独自の指導スタイルを確立。
学ぶことを通して正しい努力の仕方と自らの可能性を知ってもらうことを願い、当会を設立。