メタ認知能力とは? 

「歌が上手い人は耳が良い」と聞いたことがありますか? 
歌が上手い人は自分の歌が細かいところまで聞けていて、どこが悪かったかが分析できるので修正もすぐできる。だから歌が上手くなるということだそうです。

スポーツも同じですね。上手い人は 「今のは肘が少し上がり過ぎた」 「さっきは足にいつも以上に力が入っていた」 といった具合に自分の体がどう動いたかについてとても敏感です。
だから細かい修正ができ、早く上達するのです。

勉強に関しても同じことが言えます。
「この30分の勉強でどれくらい覚えられたか?」
「今日の勉強で何が理解できて、何が理解できていないのか」
といったことを自分で把握することができる人は、やはり成長も早くなります。
この自分のことを把握する力のことをメタ認知能力と言います。

もう少し詳しく、例を挙げて説明してみます。
例えば数学の問題を1問勉強したとします。 ここで講師が 「何が理解できた?」 と問いかけます。
すると 

Aさん「この問題は解の公式で解けばいいとわかりました」
 Bさん「解の公式の使い方がわかりました。今まで公式は覚えてたんですけど、どうやって数字を当てはめればいいかわかりませんでした。でも今回でそれは理解しました。ただ解の公式をいつ使えばいいのかがまだわかりません。全部これで解くんですか?」 

説明のために極端にしましたが、実際これに近いやり取りは指導の中であります。
一目瞭然ですが、もちろん成績が上がるのはBさんの方です。 
Bさんは
・解の公式自体は既に覚えていたこと
・でも使い方はわかっていなかったこと
・今回で使い方がわかったということ
・まだ使うタイミングは理解できていないこと

を把握できています。

ここまで把握できていれば 
「じゃあ次はいつ公式を使うかを学べばいいな」
「だったら色んな解法が混ざった問題を解かないと意味がないな」

という結論まですぐに出ます。 (出なければ講師が誘導できます)
だからとても効率の良い勉強ができるわけです。

よく勉強が苦手な人は 「勉強方法がよくわからない」 と言います。
そして成績が良い人が使っているテキストを買ってみたり、ノートの書き方を真似してみたりします。
しかし残念ながらこのメタ認知能力がついていない状態では、どんな勉強方法を採っても効果は低いと思って下さい。
安易に勉強方法を変える前に、まず自分がその日の勉強で何を理解し、何を覚えたかを細かく分析するクセをつけましょう
そうすれば自分の勉強方法のどこが悪いのかがわかってきます。
その上で自分の弱点を補うような学習法を取り入れていけば、ちゃんと成績は上がってきます。
(ウチの塾生なら学習法を理論から詳しく伝えます) 

メタ認知能力を鍛えるには?

ではメタ認知能力を鍛えるにはどうすればよいでしょうか。
ここでは2つの方法を紹介します。塾に通っていなくても、誰にでもできる方法なので、是非試してみてください! 

①勉強ノートをつける 

ノートを1冊買ってきて、その日の勉強について記録をつけるようにしましょう。
記録する時に
・何のテキストを何ページ(何問)進めたか
・どんな内容だったか
・理解できたこと/覚えたこと
・まだ理解できていないこと/覚えられていないこと

この4点は必ず書くようにしましょう!
これ以外にも例えば
「こういう勉強をしていたら集中力が長持ちした!」
とか
「今日はなぜか勉強に身が入らなかった」
とか、思いつくことは何でも書いて下さい

こうやって勉強をするたびに自分の勉強を振り返るクセをつけることで、メタ認知能力を高めていくことができます。

②自分が解いた問題を分類する

例えば数学の問題を10問勉強したとしましょう。
勉強を終えたあとに、それぞれの問題を見ながらこう自問して下さい。

「3日後にこの問題をテストされたら、正解できますか?」

この質問に対して

〇…正解できる自信がある
△…今は理解できると感じるが、3日後だと自信がない
×…絶対無理だと思う

この3種類の記号のどれかを問題ごとに書き込んでいって下さい。
この自問自答をクセづけることで、メタ認知能力はかなり向上します。

とりあえず今回は始めやすい2つの方法を紹介しました。

安易に人真似をしないこと!

大切なことなので最後にもう一度書きますが  「勉強のやり方がわからない」という人は、安易に上級者の学習法を形だけ真似したりしないで下さい。
勉強が上手い人というのはメタ認知能力が高く、自分の長所・短所や特徴をよく理解した上で自分に合った学習法を選んでいます
まずはメタ認知という視点を持つこと。
ちゃんと自分の勉強を自分で評価する視点が持てて初めて、学習法の改善という段階に移れます。
まずは上に挙げた方法を実践してみて下さいね。