理由は自分でもよくわからないのですが、何やら中小企業診断士の資格試験を受けることになりました。

普段生徒たちに偉そうに「こういう勉強をした方がいいよ」みたいなアドバイスをする身として、自分は口で言うだけっていうのはポリシーに反するので、そもそも僕は日頃からわりと勉強をする方です。
共通テストや各大学の入試問題、公立高校入試の問題などは解いたりもしています。
ただ合否が出る試験は久しぶりなので、ちょっと燃えてます

調べてみると中小企業診断士の試験は科目数も7科目あって、難易度もわりと難しらしいので、これを勉強するプロセスをお届けすれば、生徒たちや社会人の方々の参考になるんじゃないかと思って連載記事みたいなことをやってみることにしました。

誰に向けた記事なのか?

①資格試験合格を目指す社会人の方

この連載の中では僕が学習のプロとして資格試験に対してどういう工夫・向き合い方をしているのかをできるだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。

資格試験を目指す社会人の方の中には
「試験勉強なんて学生の時以来だ」
という方もおられると思います。そういう方が学生時代の感覚で資格試験の勉強に臨んでしまうと多分痛い目にあいます

なぜなら社会人は
・本業がある場合が多く、勉強時間が学生ほど多く取れない
・10代の時に比べて単純な記憶力(※)はない
・社会常識や教養面での知識量は学生時代よりある

・抽象的な思考力が学生時代よりある
※記憶にも種類があり、大人の方が優れている記憶もあります。

という具合に、置かれた環境の特性も、人としてのアタマの特性も学生時代とは異なります。
だから自分に合った勉強法というものも学生時代とは違ってきてしまうのです。

僕は当たり前ですが社会人として最適なカタチを目指して勉強します。そこでの
学習レポートのようなものを記事として発信していきますので、ご自身の勉強の参考にして下さい。

②大学受験生

上では社会人の特性と学生の特性は違うと書きましたが、大学受験に取り組む17-18歳ぐらいの年齢であればその特性はむしろ社会人に近いものになってきています。

また、試験に向けて
・試験の性質をよく観察/分析する
・試験に必要な知識の性質をよく観察/分析する

さらにそこに
・学習をしていく中での自分自身の記憶・理解・思考の状態をよく観察/分析する
といった姿勢は大学受験でも資格試験でも変わりません

特に中小企業診断士の試験は理解系の科目記憶系の科目も含まれた上での7科目のようなので、おそらく共通テスト(旧センター試験)に近いものがあります。

その意味では参考になることもあると思いますので、ヒマな時に読んでもらえると嬉しいです。
ウチの塾生であれば、普段偉そうに言っている人間がどの程度やれるものなのか、見物してみて下さい笑

ルール説明

中小企業診断士は1次試験と2次試験があるようで、とりあえず今回は1次試験の勉強に絞ってやってみようと思います。

1次試験は全部で7科目あって
①経済学・経済政策
②財務・会計
③企業経営理論
④運営管理
⑤経営法務
⑥経営情報システム
⑦中小企業経営・中小企業政策
だそうです。

合格判定の仕方はちょっとルールがややこしいんですが、ざっくり言うと
・試験は一年に1回
・1科目60点で合格
・1回の試験で7つ同時に合格する必要はなく、一度合格した科目はその後試験が免除される(期限アリ)

※本来はもう少し複雑です。詳しい仕組みが知りたい人は下記リンクへ。

僕の場合は

1年目(2022年8月の試験):3科目合格
2年目(2023年8月の試験):残りの4科目合格

を目指すことにしました。

あるサイトによるとこの試験に合格するには一般的に
1日2~3時間の勉強を1年以上続ける(合計1000~1500時間ぐらい)
必要があるそうなのですが、僕の場合は絶対にそんな時間は取れないので

・基礎教養を活かす
・学習法を工夫する

の2点に頼ってどうにかしてやろうと思っています。

発信する内容

学習法についてはもちろんですが、
・なぜその方法を選んだのか
・どんなことを意識して勉強しているのか

みたいな、表面化しないアタマの中の部分をできるだけ発信したいと思っています。

学習とは技術です。その意味では種も仕掛けもある手品と同じです。
上手くいく時はちゃんと上手くいくカラクリがあるし、それはほとんどの場合人を選びません。
しかし、技術であるが故に、ただ表面的に模倣しても意味はありません。
(手品師の真似をして指をパチンと鳴らしてみたところで、相手の選んだトランプが急に浮かんできたりはしません)

手品の種明かしみたいな記事を目指して、書いていきたいと思います。

早速第1回の記事として企業経営理論の勉強のスタート当初を記事にしています。
よろしければご覧ください。