社会人の方

「勉強は10代の学生がするもの」
「大人になって記憶力も落ちてるし、時間もあまり割けないし、勉強なんて…」
そんなふうに考えて、勉強を敬遠している大人はたくさんいます。

確かに勉強において10代の方が優れている要素はたくさんあります。
しかし
逆に大人の方が優れている要素もたくさんあるのです。

例えば、10代ではまだ抽象的な事柄を理解する力が育っていない場合があります。
大人になって子どもの教科書を見て
「なんで当時の自分はこんな簡単なことがわからなかったんだろう…？」
と感じたことはありませんか？
これはあなたの脳が十分に成熟し、難解な事柄でも受け入れる準備が整ったということです。

また、大人は社会経験による知識をたくさん持っています。
小中学生が政治や税金の話を聞いたってピンときません。
しかし、普通に社会経験のある大人なら身近なものとして感じられます。
知識とは雪だるま式に増えるものです。
既に自分の中にある知識に関連づけて記憶を増やすという観点では実は大人の方が有利なのです。

そして何より、大人は子供に比べて自己理解が深く、状況に合わせて自分をコントロールすることに長けています。
学習とは技術です。
自分の適性に、あるいは課題や状況に合わせて学び方を調整できる人が勉強が上手い人です。
その技術習得は自己理解と自己制御の力に大きく依存しています。
だから、学習技術の習得は本当は大人になってからの方がしやすいのです。

こうやって見ると、我々は子供時代に不利な勉強を強いられていたとも言えます。

変化の激しいこの社会では、大人も常に学び、自分をアップデートすることが求められます。
しかし、学生時代の苦手意識がまとわりつき、勉強が億劫に感じられる人も多いのではないでしょうか？

でも、勉強が苦手だったのは
脳の発達が追いついていなかっただけかもしれません。
学習の技術がなく、それを指導してくれる人がいなかっただけかもしれません。

たったそれだけのことで、「勉強」を切り離して生きるなんて随分もったいない話だと思いませんか？

誤解を恐れず言えば、大人にとって大抵の勉強はカンタンです。
そして何より、物事の本質を理解し、今までできなかったことができるようになるのは楽しいことです。

楽しいから学ぶ。それが自然にキャリア形成に繋がる。
本当はこれが理想ですよね？

その理想に必要な素質は、実は大人の方が持っています。

「自分は学生時代から勉強が苦手だったから…」
「仕事と家のことだけでも忙しいのに…」

なんて言わずに、軽い気持ちで「新しい学び」をやってみませんか？