「どうやって勉強すればいいですか?」

ウチは学習法の塾なので、当たり前ですが生徒からこの相談を受けることばかりです。

この質問自体は何も問題ありません。

しかし、この質問が

「英単語は10回書けばいい」

とか

「この参考書をこのペースで進めればいい」

とか

「ノートをこんなふうにまとめればいい」

みたいな、わかりやすい答えを求めているのであれば、学力をつけるのは少し難しくなってしまいます。

学習とはアタマの中で起こること。

良い勉強法を探る時も、アタマの中を見なければいけません。

例えば

「英単語を10回ずつ書く」

という勉強法ひとつ取っても

「どの音をどう綴っているのかな?」
「この部分は前に覚えた単語と同じだな。なんでかな?」

みたいなことがアタマの中に浮かんでいれば、英単語の10回書きは良い勉強法です。

一方で

「あー面倒くさいなー。7回目,8回目,9回目,はい終わり!」

みたいなアタマの中だったとしたら、英単語の10回書きはこの上なく無駄な勉強法です。

「出された課題をやっていれば学力がつくと思っていました」

ウチに通い始めたばかりの生徒の中には、こう言う人も少なくありません。

これがスマホゲームであれば、ただモンスターを倒していればレベルが上がって強くなるのでしょう。

これが筋トレであれば、腕立て伏せを決められた回数こなせば筋力がつくのでしょう。

スマホゲームはデジタルデータの、筋トレは筋繊維の変化によって成長が起こります。

そこに意思も思考も関係ありません(厳密には筋トレには意識の効果があるようですが)。

ですが何度も言うようですが学習はアタマの中で起こること。

良い勉強法を語るには、勉強している時に何に注意を払い、何を考え、どんな判断をしているかを追求しなければいけません。

当会では勉強する時、問題を解く時のアタマの中を言語化したり、色んな学習法を体験してもらう中で体感してもらったりと、色々な工夫をしながら生徒に伝えています。

その感触は人それぞれです。
最適な勉強法も人それぞれです。

だからあくまで「個」にこだわって、1対1のやり取りの中で生徒をよく観察し、伝えています。

いわゆる個別最適化というやつです。

受験を前にして不安な生徒。
試験を前にして自分に自信が持てない生徒。

そういう生徒ほど、わかりやすい勉強法に意識を持っていかれてしまいます。

「そんなものはない」とわかっていても、どうしても魔法の杖を求めてしまいます。

でもやっぱり、それじゃダメなんです。

勉強をするということは、自分のアタマの中と向き合うということ。

その日の勉強にどんな意味があったのか?
どんな成長があったのか?
どの程度、意味がなかったのか。

生徒自身がその視点を持たない限り「良い勉強法」なんて議論しても仕方のないこと。

だから当会ではコーチングによって生徒の考えを引き出したり、意識を自分自身に向けるためのお手伝いをしています。

ある意味、不親切に感じられるかもしれません。
回りくどいと感じられるかもしれません。

でも当会では、これが本質だと考えています。

一般的な塾とは少し違った視点の学習観・指導観です。

体験したいと思った方は是非お電話にて無料体験授業をお申込み下さい。