非認知能力とは??

「非認知能力」という言葉がここ数年、教育業界で話題になっています。

今回はこの非認知能力という言葉について

・非認知能力とは何か?
・なぜ近年注目されているのか?

をご紹介します!

非認知能力とは何か?

非認知能力とは「認知能力」に対応させた言葉で、乱暴に言えば

認知能力:勉強に関する能力

非認知能力:メンタルや社会性に関する能力
(自己肯定感・セルフコントロール・粘り強さ・協働力・共感性など)

という意味です。
認知能力は学校のテストやIQ検査などによって数値で測れるのに対して、
非認知能力は数値で測ることができないのが特徴です。

非認知能力は(分類によりますが)だいたい15~20個ぐらいあります。中でも開放性・外向性・勤勉性・協調性・情緒安定性の5つを測定する「BIG5」というテストが有名です。

ウチで導入しているNOCCという教育検査でもこのBIG5を調べることができます。

なぜ注目されているのか?

・社会的成功に関わる

非認知能力は社会的成功に大きく関わることがわかっています。例えば粘り強さ(GRIT)研究の第一人者として知られるアンジェラダックワースさんの研究によると、粘り強さはIQに代表されるような認知能力よりも社会的成功に影響していたそうです。粘り強さだけでなく、SNS時代に広まった自己肯定感なども非常に影響が強い要素です。

トレーニングによって鍛えやすい

意外に思われるかもしれませんが、非認知能力の方が認知能力よりも遺伝の影響を受けにくい、つまり訓練によって鍛えやすいことがわかっています。「非認知能力」という言葉が誤解を生みがちですが、これは「非認知スキル」と呼ばれることがあるほど、技能要素が強い言葉です。

今の日本社会では確かに勉強は重要です。そしてそれを支える認知能力もできる限り鍛えた方が良いでしょう。ですが、子ども達が社会に出た時のことを考えるなら、一人ひとりの性格・特性・個性に寄り添い、非認知能力も同時に高めていく教育が望ましいのではないでしょうか?