「英単語を覚えられない」ってみんな言いますよね。
僕も現役時代は英単語を覚えるのに苦労したので、気持ちはわかります。
英単語に関しては「効果的な学習法」と言えるものはありません。
本やネットには色んな情報が並んでいますが、まずベースとして英単語は気合と根性で覚えるものだと思って下さい。
ただ「このポイントは押さえてないと、覚えにくくなっちゃうよ」というものはあります。
今回はそのポイントを4つ紹介するので、自分が英単語の勉強をする時に意識できているかチェックしてみましょう。
1.スラスラ発音できる?
英単語は必ずスラスラ発音できるようになりましょう。
単語帳であれアプリであれ、単語を覚える時に真っ先に入ってくるのは視覚情報です。
本や画面の文字を目で認識して、それを覚えようとします。
しかし、人間は視覚情報を覚えるのが苦手です。
「ローソンの看板を正確に思い出して下さい」
と言われて思い出せる人はほとんどいないと思います。
これまで何百回と見ているであろうコンビニの看板ですら正確には思い出せないのです。
一方で、人間は聴覚情報を覚えるのは割と得意です。
ローソンの看板を思い出せない人も「ローソン」という名前が言えなくなることはないと思います。
それどころか、一回行っただけの飲食店の名前や、一度聞いただけの芸能人の名前もなんとなく耳に残っていることは多いでしょう。
英単語も同じです。
覚える時に視覚情報のまま覚えるのは無理があります。
必ず発音して、聴覚情報に変換してから覚えるクセをつけましょう。
2.用例を思いつく?
「音への意識」を身につけたら、今度は「意味への意識」を身につけましょう。
例えば単語帳に
allow:許す
と書いてるとします。これを音に変換して
「あらう ゆるす」
とだけ覚えている人が多いです。
ですがこれは不十分です。
なぜなら「許す」という言葉には
・悪いことをしたのを許してあげる
・やりたがっていることを許可する
という2つの可能性があるからです。
ちなみにallowの「許す」は後者の意味。
意味について何も考えず、ただ単語帳に書かれている訳語を反射的に言えるようにするだけ
という意識で勉強していては、抜けやすい記憶になってしまいます。
そういう人は用例を考えるクセをつけて下さい。
例えばどういう使い方をする言葉だろう?
ということです。
allowなら
「子どもが外泊するのを許す」
とか
「学校を早退するのを許す」
とかです。
これは英語じゃなくて、日本語で考えてOKです。
用例を考えれば、自然に意識が意味に向きます。
「音への意識」と「意味への意識」の2つを押さえておけば基本はOKです。
3.パーツの意味を気にしてる?
これは全ての英単語ではなくても良いですが、単語を1つのカタマリで捉えるのではなく、いくつかのパーツに分解して、パーツごとの意味を意識するのも効果的です。
例えば
independent
⇒in(打消し)+ de(下に)+ pend(ぶら下がる)+ ent(~な状態)
みたいなことです。
パーツごとの意味がわかってくると、新しい単語を覚えるのがどんどんラクになってきます。
手持ちの単語帳にパーツごとの意味が書かれていない場合は
「independent 語源」
「independent 接尾辞」
「independent 接頭辞」
とかで検索すると出てきます。
パーツの意味を全部覚える必要はなし、全ての単語についてパーツに分解する必要はないんですが
パーツごとの意味に目を向ける意識のクセ
があった方が英単語はより抜けにくい記憶になります。
4.単語帳以外で出会っている?
そもそもですが、英単語を単語帳のみで習得しようとするのは僕は無理だと思います。
少なくとも、ものすごく非効率です。
単語帳で出会っているだけだと、その単語帳を赤シートで隠した時は答えられるけれど、英文の中で出会った時には意味が思い出せないみたいな現象がよく起きます。
いくつかの研究で、効果的な学習のためには多様なインプットと多様なアウトプットが重要だということがわかっています。
人間は複数の情報源から入ってきた情報は覚えやすいという性質があります。
例えば、ある友達(Aさん)からオススメのYoutuberを聞いたとして、それだけでは普通忘れてしまいます。
しかし別の場面で別の友達(Bさん)からも同じYoutuberをオススメされたらどうでしょう?
「あ!Aさんも言ってたヤツだ!」
Aさんから聞いた時よりも強く印象に残り、覚えやすくなります。
これと同じ現象を英単語でも起こすということです。
「単語力は単語帳でつけるもの」
という先入観をなくし、色んな場面で単語を覚える意識を持ちましょう。