なぜスマホに中毒性があるのか?
スマホには中毒性がありますよね?
これは感覚的に同意してくれる人が多いと思うんですが、まずはこの理由を解き明かしましょう。
理由は2つあります。
一つはUIUX。
ビジネスの世界にはUI・UXという言葉があります。
細かい説明は省いてざっくり言えば
利用者にとって、
できるだけわかりやすく
できるだけ楽に
できるだけ簡単に
操作できるように製品開発しなければいけないよ。
という考え方のことです。
とびきりの悪意を持って翻訳すれば
「アホでも使えるように作れ」
になります。
SNSにしろゲームにしろ、スマホアプリは優れたUI・UXを持っています。
あまり文字を読まなくても、感覚的に操作がわかるし、
少ないタップ数で目的を達成できるように作ってます。
操作が簡単
これが一つ目の理由。
もう一つは可変報酬というものです。
これは心理学の言葉です。
報酬が変化する
ということ。
SNSのショート動画を見ていると、面白いものもあれば、つまらないものもある。
ゲームのガチャには当たりもあれば、ハズレもある。
自分の動作に対して、常に一定の報酬(おもしろさ)があるものはすぐに飽きます。
逆に当たりとハズレがあれば、のめり込みます。
これはパチンコなどのギャンブル依存と同じ原理です。
優れたUI・UXと可変報酬。
このコンボが凶悪で、
一度スマホを使いだすと手放せない。
そんな仕組みかなと僕は分析しています。
ちなみに、このコンボでさえ凶悪なのに、中高生はそこに
人間関係
も関わってきます。
友達から連絡が来ているかもしれない。
誰かがSNSに何かをアップしているかもしれない。
すると数十分おきにスマホをチェックしたくなる。
一度チェックすると、UIUX可変報酬コンボを喰らって、手放せなくなる。
スマホは脳の機能を低下させる
ここからは僕の経験則がベースになります。
(一応、「スマホが脳の機能を低下させる」と主張した論文やデータもありますが)
スマホの使用時間が長くなった日は、仕事・勉強・読書への集中が浅くなります。
「アホでも使える」ように設計されたスマホを使うのに、脳みそはほとんど使いません。
なまってしまった脳みそは、急に動いてくれません。
何年も運動していない人が急にスポーツはできないように。
例えば読書で言えば、文字を目で追っているのに内容が全然頭に入ってこなくなります。
(読書界隈では「目が滑る」と表現します)
「集中が浅くなる」と書きましたが、正確には
「思考が浅くなる」
「思考ができなくなる」
です。
仕事にしろ、勉強にしろ、読書にしろ、自分から何かを考えるという「思考」が必要なんですが、このスイッチが入らないんですよね。
これがスマホが学力を下げる、ひとつの要素かなと思っています。
読書は脳を起こす
では、スマホによって機能低下した脳をどうやって起こしましょうか?
僕の場合は読書です。
スポーツやドライブなども気分転換にはなるのですが、
「勉強に対する集中力・思考力」
という話になると、やはり
「文字」
に対して前のめりになる姿勢を取り戻さなければいけません。
基本的に勉強は文字を通して行うものですから。
だから僕はスマホを使いすぎたと反省したときは、まず小説を読みます。
それも、
読みやすくて、
わかりやすくて、
展開が派手で、
おもしろいヤツ。
僕の低下した脳みそでも物語の世界に入っていけるような、そんな小説を選んで読みます。
小説すらも目が滑ってしまうほど脳が怠けているなら、マンガを読みます。
どっちにしろ「紙」で読むことが大事です。
電子書籍だと、やはり目が滑ってしまってリハビリになりません。
(なんでですかね?表面がツルツルしてるからかな?本もツルツルした雑誌よりもザラザラした小説の方が目が滑りにくい気がするんですが。物理的に滑りにくい紙は、目も滑りにくい、みたいな法則があったら面白いですね)
運動不足の人がジョギングで体を起こすように、
スマホに慣れ切った脳にも何か「文字」に対するリハビリがあった方が良いのかもしれません。
僕の場合は
「この作家さんは読みやすく、面白い物語を書く人だ」
という知識があるので、未読本でも自分の状態にあった本を選ぶことができます。
でも普段読書をしない人はそんなことはできないと思うので、
その時は僕に相談して下さい。
生徒の読解力はある程度把握してますし、好みも聞いた上で読みやすい本を紹介します!
予告:スマホが学力を下げる理由②
ブログの適性文字数は2000字だと言われます。
「アホでも使える」スマホに慣れ切った現代人には2000字ぐらいが限界であると、舐められてるわけですね。
普段の僕はそんなセオリーはガン無視して4000~8000字ぐらいの記事ばかり書いています。
ただ今回は珍しく反省して2000字に収めようと思ったんですが、既に1950字。
だったら記事を2つに分けてしまおう
ということで、この記事には続編があります。
この記事でも結構説得力のあることを語ったつもりなんですが、僕が本当に主張したかったのは後編の方。
スマホが学力を下げるメカニズムには、もう一つの仮説があります。
僕はこっちの方が現場にいて影響を感じているし、その影響を危惧もしています。
それは
「スマホは自己肯定感を下げる」
というものです。
なぜスマホは自己肯定感を下げるのか?
なぜ自己肯定感が下がると学力が下がるのか?
その辺の話を後編でしていきたいと思います。
