この記事は
「中小企業診断士の勉強やってみた」の第4回
その中の
企業経営理論の第4回
です。

(この連載の主旨はこちらをご覧ください。)

前回までの振り返り

第1回で企業経営理論という科目の全体像を把握し、
第2回で過去問を数問解いてみてその傾向を分析し、
第3回で学習法を検討し、

で今回です。前回の時点で

  • 過去問を使って学習する
  • とりあえず知らないなりに全力で解く
  • 1問解くごとに出てきた用語を理解して覚える
  • 1年分解き終えたら、参考書と見比べてカバー率をチェックする

という流れで進めていくことは決定していたので、まずはやっていくことに。

正誤問題は間違い探し

資格試験に多いのが

・次の選択肢ア~エの中で最も適切なのものはどれか?

という出題です。
4つの選択肢の中の3つは間違ったことを言っていて、唯一正しいことを言っている選択肢を選べという問題。

この手の問題は基本的には誤答選択肢を探すのがセオリーです。
「この文は正しい!」
と断定するよりも
「この文のここが間違っている!」
と指摘する方が簡単だからです。

目にした選択肢の間違っている部分を探す。
誤答選択肢を3つ探し出せれば、残った1つが正解という考え方です。

ではどうやって間違っている部分を探すか?

実際には問題を解きまくって勘を掴む感じで、肌感覚で身につけるものなんですが、強いて公式っぽく書くならこうなります。

①「AはBだ」という関係がウソ(イコール関係がおかしい)

例)犬は植物だ
②「AだからBだ」という関係がウソ(因果関係がおかしい)

例)健康的な食生活をしていたから風邪をひいた

ほとんどこのどちらかです(もっと言えばほとんど前者です)
一つ例を挙げてみます。

令和2年度 第4問(企業経営理論)

この文の中には
「AはBだ」というイコール関係が2つ
「AだからBだ」という因果関係が1つ

書かれています。

第4問の分析:イコール関係に下線
第4問の分析:因果関係に下線
第4問の分析:3つの関係

この3つの関係のうち、ウソが1つでも含まれていればこの選択肢は「誤」ということになります。
だからこの問題を解く時は

「経験効果による習熟度 は 業界の特性に関わらず一定…。 ホンマ?🤨
「累積生産量の(以下略)は (略)式で示される…。 ホンマ?🤨
「経験効果による(略)であるために、累積生産量(略)。 ホンマ🤨

という視点で考えます。むしろ、誤答選択肢の方が数は多いわけですから

どうせどっかでウソついてんだろう🤨

という視点で見ます。

この問題の場合、「AはBだ」という関係性が2つともウソです。
(経験効果による習熟度は業界によって異なる)
(同様の習熟度を係数とする式では表されない)

資格試験の大半はこのように選択肢のウソを見抜くゲームです。

「学ぶ」と「教わる」は違う

上で解説したのは、問題を見る視点でした。
一方で勉強においては自分自身を見る視点も重要になります。
というより、こっちの視点こそが重要で、生徒たちの勉強を見ていてもこの視点の有無が勉強の得意不得意を分ける大きなポイントになっています。

例えば先ほど挙げた問題には「経験効果」という言葉が出てきます。
この問題を解いた時、僕はこの言葉を知りませんでした。
しかし、選択肢の文章から何となく推測できます。

・経験
・累積生産量
・単位当たりの費用の変化

などの言葉から
「経験によって技術が習熟していって、生産効率が上がって、その結果コストが下がるみたいなことかな?」
と推測して解きました。
そして、実際その通りだったので、僕はこの言葉を「覚えなくて良い言葉」だと認定しました。
解説を見たら経験効果の説明が書いてましたが、無視です。

当たり前にように思えますが、これが勉強では重要なポイントです。

勉強が苦手な人ほど先生が解説したこと、テキストに書いていることをちゃんと覚えようとします。
これは「勉強とは教わること」という心理でやっているからだと思います。
「教わる」なんだから、相手(人や本)が言ったことをそのまま記憶し、そのまま実行しようとします。
勉強の主導権が自分にないのです。

一方で、勉強が上手な人は「勉強とは学ぶこと」と捉えています。
自分の判断で何を取り入れ、何を覚え、何を実行すべきかを決める。
自分に必要かどうか、自分の内側(アタマの中)をよく観察して決める。
「勉強とは学ぶこと」と捉えると、自然とそういう習慣ができてきます。

僕がこの科目を勉強する時に
「この本に教わろう」
と思っていたら、この「経験効果」も含めて覚える言葉は何倍にも跳ね上がったでしょう。
ですが、生意気で傲慢な僕は「教わる」という気持ちを持ち合わせていません。

自分に足りないものだけを、自分の判断で学ぶ

そう捉えているから、僕は「経験効果」という言葉を覚えるリストから排除できるわけです。

問題を分析し、自分を分析する

こんな感じで、問題を分析しながら、自分を分析しながら

自分が、この問題に、正答するためにはどんな知識が必要だったのか

を吟味していきます。その結果が

問題ごとに獲得すべき知識を整理したメモ
問題ごとに獲得すべき知識を整理したメモ
問題ごとに獲得すべき知識を整理したメモ
問題ごとに獲得すべき知識を整理したメモ

こんな感じです。
問題ごとに自分が獲得すべき知識を整理していきました。
この記事を書いている現在、実は既に試験は受け終わってしまったのですが、結局試験までこのスタイルの勉強しかしませんでした。

次回からはこういうまとめを作る時に何を考え、どんな工夫をしているのかを言語化してみたいと思います。